2009年09月23日

『ナインスゲート』

ナインスゲート デラックス版 [DVD]

ジョニー・デップ、エマニュエル・セニエ、レナ・オリン
ロマン・ポランスキー監督

ポランスキー作品で唯一見ていなかった映画です。理由はハズレの臭いがぷんぷん漂っているから、だったのですが。。

世界に3冊しかない珍しい古書の真贋の調査を収集家から依頼されたコルソ。調査を開始したが、彼の周りには謎の美女がつきまとう。さらに、本に関わる人間は次々と殺され、自身も追われる身となるが。。

本の探偵コルソにジョニー・デップ。彼に付きまとう謎の美女は『赤い航路』のミミ、エマニュエル・セニエ。古書の以前の持ち主で謎めいた未亡人に『蜘蛛女』のレナ・オリン。

映像はやはりきれいで、ストーリーもぐいぐいと引き込まれます。伏線らしきものも張っているし面白い。さてあとはラストにどう着地するかというところですが・・・。

最後はがっかりでした。。『ローズマリーの赤ちゃん』風かとも思ったのですが、そうでもありません。
途中はずいぶん引き込まれてハズレの予感が外れてくれるか、と期待したのですが、終わってみるとやはりハズレでした。
しかし、観ている間は楽しめます。ポランスキーらしいB級ということで。
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2009年04月26日

『死と処女』

死と処女 [DVD]

シガニー・ウィーヴァー、ベン・キングズレー、スチュアート・ウィルソン
ロマン・ポランスキー監督

ポランスキーが最も得意とする(と私が思っている)少人数での密室心理劇。
登場人物は、夫婦と訪問者の3人。
前半は、おかしな妻と寛容すぎて頼りない夫という印象なのですが
訪問者が現れ、それぞれの言葉で過去が語られ始めると
緊張感がどんどん高まって行きます。
そしてラストへ。

3人の役者が素晴らしいです。
そしてやはりこういう映画を撮らせると
ポランスキーはやはり素晴らしいと思います。

『水の中のナイフ』、『袋小路』、『赤い航路』が好きな人は
きっと気に入るのではないかと思います。私は好きです。

このエントリを書いていて『水の中のナイフ』、『袋小路』について
書いてないことに気付きました。そのうち。
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2009年04月19日

『8人の女たち』

8人の女たち

ダニエル・ダリュー、カトリーヌ・ドヌーヴ、ファニー・アルダン、エマニュエル・ベアール、イザベル・ユペール、ヴィルジニー・ルドワイヤン、リュディヴィーヌ・サニエ、フィルミーヌ・リシャール
フランソワ・オゾン監督

屋敷の主人マルセルが殺される。
雪で閉ざされた屋敷にいるのは、8 人の女たち。犯人は一体誰なのか?

密室ミステリーという枠組みの中で、8 人の女優が魅せます。
まず、キャストが素晴らしい。
マルセルの妻にカトリーヌ・ドヌーヴ。存在感からいってもやはりこの映画の中心。
ドヌーヴのエキセントリックな妹役は、『ピアニスト』のエリカ先生、イザベル・ユペール。
この姉妹の母親、殺されたマルセルの義母は、ダニエル・ダリュー。
マルセルの妹、謎めいたダンサー役は、『隣の女』のファニー・アルダン。かっこよすぎ。
ドヌーブの娘二人は、姉がヴィルジニー・ルドワイヤン。
妹はオゾンのお気に入りで『焼け石に水』、『スイミングプール』にも出演している、リュディヴィーヌ・サニエ。
そして究極のメイド役に、エマニュエル・ベアール。最高!

キャストも脚本も素晴らしいのですが、さらに8人の女優が1回づつメインで歌って踊るシーンがあり、これが非常に楽しいのです。

メイド衣装のベアールの激しさ、妖しさ。髪と胸の衣装のわずかな乱れ。振り付けの最後の視線がたまりません。
ルドワイヤンとサニエの姉妹でのかわいらしさ。少し危うい。
サニエを中心として、ルドワイヤンとドヌーヴがバックダンスのパパパパ。
イザベル・ユペールの美しい振り付け。完璧な涙。
黒から赤へ。ファニー・アルダンの存在感。やはりすごい。
事件の最後を包み込むかのようなダニエル・ダリューの歌声。めちゃくちゃうまい。
どれも魅力的です。もう数十回観ていますが何度観ても飽きません。

ラストシーンは、横一線の美しさ。
監督オゾンが素晴らしい女優たちの魅力を存分に引き出し
やりたいことを全て実現しつくした映画。
こんなに楽しい映画は滅多にありません。
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2008年11月13日

『レンブラントの夜警』

レンブラントの夜警

マーティン・フリーマン
ピーター・グリーナウェイ監督

グリーナウェイのおなじみの世界です。
冒頭から『ベイビー・オブ・マコン』を思い出させるような舞台。
マイケル・ナイマンではないけれど、グリーナウェイの映画にかかせないアクの強い音楽。
光と色の鮮やかさは『コックと泥棒』を思い起こさせます。
泣き声の効果音も。好きですね、この人。

途中から謎解きっぽくなっていて、そこは楽しめます。
絵の眼のシーンはポランスキーの『反撥』を思い出してしまいました。
動きそうで怖い。。

映像はグリーナウェイなのでもちろん素晴らしいです。
音楽は好みがわかれるかもしれませんが個人的には好きです。
そしてラストの鮮やかさ。
この人、ラストだけは外しません。

しかし、肝心の中身は・・・どうなんでしょう。
『枕草子』ほど筆フェチに辟易する感じでもなく
(あれはあれで面白いのだけれど、筆に親しんでいる文化から観るとちょっと)
絵の謎解きがメインというわけでもなく。
レンブラントの波乱万丈の人生、というわけでもなく。
いつもの通り、彼が撮りたいものを撮ってみたというところでしょうか。

『コックと泥棒』とか『ZOO』のような個人的な熱狂は無いです。
それでも、この人の撮った映画はまた観てしまうという事だけは間違いないです。
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2008年10月17日

『Blue』

Blue

Joni Mitchell

文字通りブルーで落ちてる時のお供。
特に好きなのは以下。

"Blue"
"River"
"The last time I saw Richard"

あとは
"My Old Man" の 'Me and them lonesome blues collide'
ここのところが好き。
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2008年10月12日

『パリ、テキサス』

パリ、テキサス

ハリー・ディーン・スタントン、ナスターシャ・キンスキー
ヴィム・ヴェンダース監督

砂漠、青い空、赤い帽子。
言葉を失った主人公の男が倒れたという知らせを受けて
弟が彼を迎えに来ます。
弟、その妻、そしてこの夫婦に引き取られた実の息子。
彼らとの生活で主人公は少しづつ言葉を取り戻していきます。

ラスト近く鏡越しの会話のシーンはこの映画の白眉か。
引き込まれます。
ナスターシャ・キンスキーが美しい。

美しい映像、心を揺さぶる音楽。
全てが見事に結晶となった素晴らしい映画だと思います。

主人公の周りの登場人物があまりに優しくて泣けてきます。
ヴェンダースの人に対するまなざしの優しさが伝わってきます。
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2008年10月11日

『ベルリン・天使の詩』

ベルリン・天使の詩 デジタルニューマスター版

ブルーノ・ガンツ
ヴィム・ヴェンダース監督

今までなぜか出会うことのなかったヴェンダース。
この映画でヴェンダース初体験。

黒のコートを着た天使達がいい感じ。
天使の視線からはモノクロの世界。
人間の視線からはカラーの世界。

天使の視線でゆっくりと時間が流れますが
その中で今は人間であるピーター・フォークが
元天使のいい味を出しています。
人間になる時の鎧の値段を主人公と話すシーン等。
小技も利いてます。

モノクロの映像と詩的なセリフで今まで観たことの無い独自の世界。
この人の映画は他にも観てみたいです。
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2008年10月10日

『フローズン・タイム』

フローズン・タイム

ショーン・エリス監督

切なくてキレイな映画。
スーパーの店員や主人公の親友とかキャラがあまりにバカすぎです。
バカばっかりで笑えるシーンが多いのですが
映像は美しいです。特に時が止まっているシーンが。
シャロンがどんどんキレイになっていくところが良いです。

期待していなかったけど結構良かったという
掘り出し物のような映画です。
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2008年01月13日

『ショート・カッツ』

ショート・カッツ

ジュリアン・ムーア、ティム・ロビンス、ジャック・レモン、ロバート・ダウニー・Jr.、アンディ・マクダウェル、マシュー・モディーン、マデリーン・ストー、フランシス・マクドーマンド、ジェニファー・ジェイソン・リー、クリス・ペン、ピーター・ギャラガー、ライル・ラヴェット

ロバート・アルトマン監督

アルトマンの代表作がついにDVD化です。
この作品を見るのは2回目。
前回はレイモンド・カーヴァーの短編集を読んだ直後で
この場面はあの短編が元になっているなとか
一つ一つ思いながら見ていました。
今回はそんなことはすっかり忘れていましたが。

夜に殺虫剤を撒くヘリコプターの隊列のシーンがオープニング。
ラストを予兆させるような美しく少し不気味な幕開けです。

10組の日常を行ったり来たりしながら
それぞれのストーリーが少しづつ関連してきます。

クスリと笑わせるアルトマンのユーモアのセンスは
この作品でも抜群です。
「ルーペとピンセット」と「ストーミーウェザーズ」には
個人的にウケました。

死に瀕している孫そっちのけで親バカのジャック・レモン。
しょうがない爺さんなのですが、去り際の後ろ姿が見事です。
テレフォン・セックスのプロのジェニファー・ジェーソン・リー。
欲求不満が溜まりアブナイ感じの夫に、クリス・ペン。
どう見てもまともなケーキ屋には見えない、ライル・ラヴェット。
嘘ばかりついてるピチピチパンツの警察官にティム・ロビンス。
ライル・ラヴェットとティム・ロビンスはアルトマン映画の常連ですね。

他のすべてのキャラも見事に立っていて
これぞアルトマンの群像劇の代表作と言えるでしょう。
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2008年01月05日

『ザ・プレイヤー』

ザ・プレイヤー

ティム・ロビンス、グレタ・スカッキ、ウーピー・ゴールドバーグ他
ロバート・アルトマン監督

映画会社の No.2 が主人公。
ハリウッドの内幕を皮肉たっぷりに描いて見せます。

冒頭から気の利いた台詞回しと
どんどん引き込まれていくストーリー。
思わずニヤリとさせるラスト。

タンポンをくるくる回して取調べをするウーピーなど
脇役のキャラも立っている群像劇は
アルトマンならではです。

劇中劇で登場するブルース・ウィリスとジュリア・ロバーツ。
スターであるがゆえのアホ役ですが
良く出演する事を承諾したなと思います。
ジュリア・ロバーツについては冒頭の『卒業 2』についての会話が
いい伏線になってますね。

絵葉書職人についてのラストは
好みが分かれるところかもしれませんが
アルトマン好きなら満足できる作品だと思います。
posted by vlt at 23:58| Comment(1) | TrackBack(0) | cinema | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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