2008年01月13日

『ショート・カッツ』

ショート・カッツ

ジュリアン・ムーア、ティム・ロビンス、ジャック・レモン、ロバート・ダウニー・Jr.、アンディ・マクダウェル、マシュー・モディーン、マデリーン・ストー、フランシス・マクドーマンド、ジェニファー・ジェイソン・リー、クリス・ペン、ピーター・ギャラガー、ライル・ラヴェット

ロバート・アルトマン監督

アルトマンの代表作がついにDVD化です。
この作品を見るのは2回目。
前回はレイモンド・カーヴァーの短編集を読んだ直後で
この場面はあの短編が元になっているなとか
一つ一つ思いながら見ていました。
今回はそんなことはすっかり忘れていましたが。

夜に殺虫剤を撒くヘリコプターの隊列のシーンがオープニング。
ラストを予兆させるような美しく少し不気味な幕開けです。

10組の日常を行ったり来たりしながら
それぞれのストーリーが少しづつ関連してきます。

クスリと笑わせるアルトマンのユーモアのセンスは
この作品でも抜群です。
「ルーペとピンセット」と「ストーミーウェザーズ」には
個人的にウケました。

死に瀕している孫そっちのけで親バカのジャック・レモン。
しょうがない爺さんなのですが、去り際の後ろ姿が見事です。
テレフォン・セックスのプロのジェニファー・ジェーソン・リー。
欲求不満が溜まりアブナイ感じの夫に、クリス・ペン。
どう見てもまともなケーキ屋には見えない、ライル・ラヴェット。
嘘ばかりついてるピチピチパンツの警察官にティム・ロビンス。
ライル・ラヴェットとティム・ロビンスはアルトマン映画の常連ですね。

他のすべてのキャラも見事に立っていて
これぞアルトマンの群像劇の代表作と言えるでしょう。
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2008年01月05日

『ザ・プレイヤー』

ザ・プレイヤー

ティム・ロビンス、グレタ・スカッキ、ウーピー・ゴールドバーグ他
ロバート・アルトマン監督

映画会社の No.2 が主人公。
ハリウッドの内幕を皮肉たっぷりに描いて見せます。

冒頭から気の利いた台詞回しと
どんどん引き込まれていくストーリー。
思わずニヤリとさせるラスト。

タンポンをくるくる回して取調べをするウーピーなど
脇役のキャラも立っている群像劇は
アルトマンならではです。

劇中劇で登場するブルース・ウィリスとジュリア・ロバーツ。
スターであるがゆえのアホ役ですが
良く出演する事を承諾したなと思います。
ジュリア・ロバーツについては冒頭の『卒業 2』についての会話が
いい伏線になってますね。

絵葉書職人についてのラストは
好みが分かれるところかもしれませんが
アルトマン好きなら満足できる作品だと思います。
posted by vlt at 23:58| Comment(1) | TrackBack(0) | cinema | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月02日

『愛のエチュード』

愛のエチュード

ジョン・タトゥーロ、 エミリー・ワトソン
マルレーン・ゴリス監督

ナボコフの『ディフェンス』が原作。
原題は"The Luzhin Defence"(ルージン・ディフェンス)。
直訳されても困るので『愛のエチュード』でいいのかもしれません。
ラストとはぴったり合ってるし。
ただ、トリュフォーの『恋のエチュード』と混同しそうになります。。

チェスを知ってる人ならこの映画の細かい点に
ツッコミを入れたくなるかもしれません。
例えば。。

・IQP ( Isolated Queen's Pawn ) の訳
 (字幕翻訳者がチェスを知らないからひどい事になってる)
・ルージン・ディフェンス
 (結局のところ 1.Nf3 にどう対応するかという事)
・最後のエチュードが実は簡単
 (数秒で解ける)

しかし、チェスをストーリーの小道具として観ると悪くない映画です。
チェスにとりつかれた主人公にジョン・タトゥーロ。
恋人役はエミリー・ワトソン。
『奇跡の海』での演技が強烈な印象でしたが
ここでは危うい主人公を支えています。

自分にとって一番大切なものが、自分の寿命を縮めてしまいます。
周囲はそれを心配してやめさせようとします。
愛するがゆえなのですが、本人はそれで死ぬのなら本望なのです。
その辺りが身につまされて非常に切なかったです。

チェスプレイヤーに感情移入して観るとつらいかも。
逆に恋人に感情移入して観ることができれば
観終わった後、爽やかな感情が残ると思います。
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2008年01月01日

『ヒストリー・オブ・バイオレンス』

ヒストリー・オブ・バイオレンス

ヴィゴ・モーテンセン、マリア・ベロ、エド・ハリス、ウィリアム・ハート
デヴィッド・クローネンバーグ監督

クローネンバーグの新作です。
といっても 2005 年ですが。

冒頭からクローネンバーグの世界です。
この人は無機質なものが大好きだと思うのですが
逆に何が気持ち悪いかという事も良く分かっています。
撃たれた後の人間が一瞬だけアップになるシーンでは
『ザ・フライ』等のグロテスクな描写を思い起こしました。

ヴィゴ・モーテンセン、マリア・ベロは
クローネンバーグの好みという感じです。
私好みでもあるわけですが。
ヴィゴ・モーテンセン、がいいです。動きが本当に美しいです。
あっちにいきそうな眼と、頬とかあごの削げ落ち具合もよいです。
マリア・ベロも美しいです。
この人もクローネンバーグの好みでしょうね。
きれいにきれいに脚とか撮ってるし。
下着も黒と白の2つを用意してるし。
コスプレさせるし。

しかし、それ以上にヴィゴ・モーテンセンを美しく撮っています。
随所にクローネンバーグらしさがみられ美しい映像と音楽。
クローネンバーグ好きにはたまらない作品です。
posted by vlt at 03:33| Comment(0) | TrackBack(0) | cinema | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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